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社会経済環境

背景

カメルーンは、国土面積475,442平方キロメートルで、北緯2°〜13°、東経8°〜16°に位置します。南西は大西洋に面し、北はチャド湖と境界をなし、西はナイジェリア連邦共和国、南は赤道ギニア共和国、ガボン及びコンゴ、東は中央アフリカ共和国及びチャドと国境を接しています。

Cameroun-femmes-champ2007年の推定人口はほぼ1,700万人で、非常に多様な民族が混在しています。労働力人口は総人口の41%以上を占めています。

農業が労働力人口の70%近くを占めています。気候と土壌は変化に富み、農業生産は非常に多様で、バナナ、塊茎作物、綿花、カカオ豆(世界第6の生産国)、コーヒー豆(世界第8の生産国)、茶、サトウキビ、天然ゴム、穀類、果実や野菜など、食糧用作物から輸出用作物にまで及んでいます。カメルーンは農業分野、特に集約農業と加工部門において広範なポテンシャリティを有しています。

boisカメルーンにはアフリカ第2の森林山系があります。森林が国土の40%、すなわち2,250万ヘクタールを占め、そのうちの1,700万ヘクタールは成熟林です。300種近くの成熟樹が存在し、そのうち約60種が開発対象となっています。カメルーンは1994年に森林に関する新法を採択しました。同法律は、輸出に先立つ玉切材加工を奨励するものです。加工の水準と度合いは依然として低い状態にあります。平均して270万立方メートルの潜在的年間生産力を有する同セクターでは、より進んだ技術を開発し、加工率及び現在の回収水準を高めるために、投資の必要が高まっています。

カメルーンの経済

経済力の面では、1994年の平価切り下げ及び政府が1996年より構造調整計画の枠内で取り組んでいる経済改革の結果、競争力が増大し、カメルーンの経済成長はかなり安定しています。過去10年の成長率は4%前後でした。カメルーンは、同国と他の5ヵ国、すなわちコンゴ、ガボン、赤道ギニア共和国、中央アフリカ共和国とチャドの計6ヵ国で構成される中央アフリカ経済通貨共同体(CEMAC)に加盟しています。カメルーンは同地域内で最も重要な経済・産業拠点となっています。2005年度の同地域GDPは24兆46億CFAフランで、2006年には3.4%伸びましたが、実際にカメルーンは、その50%近くを生産しています。

カメルーンは、拡大構造調整ファシリティ(英語:ESAF、仏語:FASR)の枠内で国際通貨基金(英語:IMF、仏語:FMI)の支援を受けた経済・財政計画を1997年7月1日から2000年6月30日にかけて実施しました。同計画の目標は、(i)公共財政状態健全化への取組みを強化し、(ii)一貫した経済成長と国民の生活水準の明らかな改善のための環境を確立することでした。同計画をしかるべく実施し、それにより、2000年10月に重債務貧困国(英語:HIPC、仏語:PPTE)イニシャチブの決定時点に達することができました。カメルーンは、これらの経済改革を続行し、好成果を得ることによって、2006年4月に重債務貧困国のためのイニシャチブの完了点に達し、マルチ債務救済イニシャチブ(英語:MDRI、仏語:IADM)の対象となる資格を得ることができました。投資と消費を増大させ、最終的には貧困を根絶するために、対外債務の削減によって解放された追加財源を経済に投入します。

同国は、構造改革実現及びマクロ経済環境と国民の生活環境の改善に向けて、引き続き尽力します。

経済的ポテンシャル

カメルーン共和国における自然および文化的な豊かさの多様性を表現するために、「カメルーンはアフリカのミニチュアである。」という表現がよく使われます。これは紛れもない事実です。ある世界的経済誌がカメルーン経済の無限なポテンシャルを上手いジョークで次のように表現しています。
「アンゴラには原油、マリには綿花、コートジボアールにはココアがある……、そしてカメルーンにはそれら全てがある。」
このこともまた紛れもない事実です。

事実、カメルーンの経済組織は、きわめて多様な資源に基づいています。

  • 国内総生産(GDP)の27%、輸出量の21%を占める農業
  • コンゴ川流域でもっとも豊かな森林のうちの一つを誇る林業
  • 漁業に関しては、工業漁業も手作業による漁業も、いずれも豊かな将来性を有しています。甲殻類の漁業の発達に適したカメルーン沿岸部と、内陸部でますます増大する魚介類の需要は、投資を考える企業にとっては十分魅力的な要素と言えます。
  • 北方の広大な牧草地は、集約的な牧畜の発達に理想的な環境です。いずれ、カメルーンの経済にまだ欠けている缶詰産業の原材料の供給源になることが見込まれます。
  • 非常に豊かな動物相と植物相に加え、カメルーンの独創的かつ多様な文化は、外貨の資源となる観光業の拡大に適しています。
  • まさに経済成長政策のテコとも言える産業に関して言えば、豊富な鉱物資源、十分な水路網、有資格者の多い豊富な人材、海に広く開かれた地理的条件、そしてナイジェリアを含め2億人と推定される消費者を抱える内陸部市場を備えています。

 

以上の有利な条件に加え、以下3つの重要な成長の要因が掲げられます。

 

  1. 成長率5%台のGDP、2%前後の低水準を維持しているインフレ率、健全な国家財政、そして競争力のある金利で投資のための資金調達を可能にする証券市場。これらに支えられ、マクロ経済は安定しています。
  2. 事業に係わる法律上および司法上の安全性を保障する法規上の枠組み
  3. 事業環境における不確実性とカントリーリスクを減少させる安定した政治と社会的平和

 

以上が、穏健で対話にオープンな平和を尊重するポール・ビヤ大統領の率いる国、カメルーンについての要約です。カメルーンの経済政策の唯一の目的は、貧困の減少を目指した自発的な戦略によって国民の生活状況を改善することです。

このように、言語を絶する暴力にむしばまれたアフリカ大陸にあって、カメルーンは投資を誘う国であると言えます。カメルーンにおける政治的な安定、平和な社会、国際金融機関からの厚い信頼、そして堅調な経済成長は、潜在的投資家の方々にとって、我が国が示すことのできる保証および他国にない有利な点です。